WiMAXの速度制限について注意が必要


WiMAXは、スマホの4GやLTEと異なりパケット通信量7Gでの速度制限の縛りがなく屋外でインターネットをする方法としては、一番主流になりつつある。

しかし、そんなWiMAXも実は使い方によっては速度制限がかかる場合がある。また近い将来、速度制限の規制が設けられる可能性もある。

 

WiMAXの速度制限について

WiMAXも下記の条件で速度制限がかかる。もしくは、かかる予定だ。

(1)ハイスピードプラスエリアモードで月間通信量が7GBを越えた場合
(2)直近3日間の通信量が1GBを越えた場合(2015年4月以降適用予定)
(3)契約後26ヶ月以上経過後にWiMAX2+使用量が7GBを越えた場合

 
それでは、速度制限がかかる条件に付いて掘り下げて見ていこう。

 

(1)ハイスピードプラスエリアモードで月間通信量が7GBを越えた場合

最近登場したWiMAXのWiFiルーターの中にはauの4G/LTEのプラチナバンドに対応したモデルがある。これによりWiFiルーターの通信モードは大きく3種類に別れる。
 
■ノーリミットモード
下り40Mbps、上り15.4Mbpsの通信速度を持つWiMAXを使っての通信が行われる。使用量は無制限でいくら使用しても速度制限は一切かからない。
 
■ハイスピードモード
下り110Mbps、上り10Mbpsの通信速度を持つWiMAX2+を使って通信が行われる。新規契約25ヶ月目までは無制限。いくら使用しても速度制限は一切かからない。また、26ヶ月経過後に関してもWiMAX2+自体最近出てきた通信方法で2年後にどういった速度制限がかかるのかまだ詳細は決定されていない。もしかすると速度制限がかからない可能性もある。
 
■ハイスピードプラスエリアモード
auの4G/LTEプラチナバンドが使えるモードだ。もし、4G/LTEが使えないエリアにいる場合は、自動的にWiMAX2+が使用される。但し、このモードを利用する場合は通信量により速度制限がかかる。月間の通信量が7GBに達すると月末まで通信速度が最大128Kbpsに制限される。これは、4G/LTEの通信量が7GBに達したらではなくこのモード全体での通信量が7GBに達したら発生する。例えば、4G/LTEの通信が一切行われておらずWiMAX2+で7GBに達したも発生することになる。4G/LTEを使用する必要がない場合は、必ずハイスピードモードでWiMAX2+を利用するようにしよう。
 
また、注意しなければならない点としては、このハイスピードプラスエリアモードで一度速度制限がかかるとハイスピードモードのWiMAX2+も同様に月末まで速度制限がかかってしまう。ノーリミットモードは速度制限がかからず上限40Mbpsの速度が使えるので速度制限がかかった場合は、ノーリミットモードを使うことになる。

 

(2)直近3日間の通信量が1GBを越えた場合(2015年4月以降適用予定)

当日を含まない直近の3日間の通信量が1GBを超えた場合は終日速度制限がかかる。この制限に関してもまだ確定はされていない。あくまで現時点では適用予定にしか過ぎない。

 

(3)契約後26ヶ月以上経過後にWiMAX2+使用量が7GBを越えた場合

新規契約後25ヶ月目まではWiMAX2+の速度制限はかからないが、26ヶ月目以降は速度制限がかかる可能性がある。この速度制限に関してもまだ詳細は決定しておらず、未定だ。

 

結論

結論としては、WiMAXを使うにあたり現時点で速度制限のことをあまり気にする必要はない。まだ、未定の事も多く速度制限自体されない可能性も残っている。また、WiMAX2+や4G/LTEに速度制限がかかったとしてもWiMAX通信は速度制限にかかることがないので、スマホでテザリングを使用しているよりもよっぽど屋外で快適にインターネットが使えることになる。

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